電気工事を取り扱う業者は、あらゆる場所で活躍しています。その一例として、電柱や電灯の屋外配線工事があり、ウィンチを用いて高所作業車で作業している現場を見たことがある人も多いのではないでしょうか?しかし、電気工事業者は屋外だけではなく、屋内の工事も取り扱っており、その需要も高くなっています。屋内で電気工事業者が行う施工とは何か、今回は屋内の電気工事についてご紹介していきます。
電気工事が必要になる場所は住居内部にある電気設備のほぼすべてが該当します。そして、それぞれの電気設備は施設場所や施設状況によって作業内容が異なります。そこで、まずは住宅内部の構造を参考にして、電気工事業者がどのような作業を行っているのかを確認してみましょう。
電気工事は、検査方法や施工方法によってやり方や手順の流れが異なり、使用する配線器具にも色々な種類があります。また、太陽電池発電設備の設置やアンペア変更、部屋のテレビ配線といった施工を請け負う業者も存在します。
上記の屋内箇所でのトラブルやお悩みがあった際には、電気工事業者は頼りになる存在だと言えます。ここでは主な電気工事について、施工の目的を注意点ともにご紹介していきます。
生活の不便を解消するために行います。冷房用の動力が欲しい、リビングのスイッチを調光スイッチにしたい。家電の買換えや模様替えなどのタイミングでコンセント設置やスイッチ設置を行います。
賃貸マンションにコンセントやスイッチを設置する場合、施工内容によっては壁面に穴を開けて設備を取り付けるため、あらかじめオーナーや管理会社から許可を得ることが重要です。
LEDシーリングライトなどのLED照明に付け替えることによって、省エネルギー性や長寿命などの、様々なメリットを得ることができます。付け替えの際に引っ掛けシーリングやランプレセプタクルの付け外しを行う場合には電気工事士の資格が必要になります。
軽微な工事の具体例として、600V以下の電球交換、二次電圧36V以下小型変圧器2次側の配線工事、などが挙げられます一部の軽微な工事に資格が不要であっても、結果的に資格を伴う工事が必要になりますので、取り付けの際には注意が必要です。
落成した住宅内に電気を引き込むため、取り付けられた電気メーターから、ポールなどを利用して外線を引き込み、電線の接続(結線)をする必要があります。
新規配線は綿密な打ち合わせを経て、作業手順書を作成してから、墨出し通りに施工します。電力会社に引き込み申請を行うことで大量の電気が流れますので、細心の注意を持って適切な施工が必要です。
住宅のリフォーム時や部屋の模様替え時に屋内配線や床下配線工事を行います。同時にLANケーブルなども埋め込むことで、住居内部の配線をすっきりとさせることができます。
電気の再配線は、既存配線と新規配線とを混同しないように、既存配線の養生、既設打ち込み配管との干渉、絶縁のためのパテ、ビニールテープの巻き方などに気をつけなければなりません。配線を埋め込む場合は電線管による保護が必要となります。また、結線・分岐する配線部にはプルボックスを設け露出を避けます。
通線の劣化や雨などの水気などによって、漏電が起きてしまう場合があります。電気代がやたらと高い場合はどこからか漏電している危険性がありますので、漏電調査を行いましょう。漏電の原因となる箇所や電気設備には適切なメンテナンスが必要です。
漏電かどうかわからない場合は、ブレーカー内部の漏電ブレーカーのスイッチを確認しましょう。ブレーカーが落ちてしまった時に、漏電ブレーカーだけがオフになっていた場合は漏電の可能性が高くなります。
古い木造住宅などでは、劣化のためブレーカーやコンセントがショートしてしまったり、焼き切れてしまったりすることがあります。ブレーカーを交換したり、コンセントをアース付きの物に取り替えることによって、予防対策をすることができます。
電気を取り扱う上でいくつか注意事項があり、その中の一つがブレーカーを落とすことです。どのような簡単な工事であっても電気が関係する作業では必須となり、集団停電に繋がりかねませんので特に気にする必要があります。
施工の目的によって注意点が異なります。そして、それに伴って必要となる作業や用いられる部材も変化します。しかし、共通して言えることは、どの工事にも漏電火災や大規模停電の恐れがあるということです。思いがけない高難易度の作業やメンテナンスなども電気工事には多く、屋内の電気工事でも電気を日常的に取り扱っている業者に任せるほうが安全です。また、優良企業の多くは、工事中の事故などに備えて賠償責任保険や損害保険に加入しています。
ご紹介したように電気工事業者は、屋外での大掛かりな工事だけではなく、屋内での工事にも対応しています。工事内容は照明から配線、コンセント増設など多岐に渡り、身近な電気トラブルを解決してくれる存在と言えます。そして、電気や配線方法に秀でた知識や技術を最大限に活かし、私たちの暮らしをより良いものにするために注意喚起や安全対策の手引きも行ってくれるでしょう。